「くしゃみと鼻水だけなら、まだ我慢できるんだけど…」
そう言いながら、頭が重い。体がだるい。
熱は測っていないのに、なんとなく熱っぽいまま、今日も仕事へ向かう。
――これって本当に花粉症?
――風邪?それとも、私の体が弱いだけ?
看護師として働く中、春先になると同じような相談が増えました。
「鼻はそこまででもないのに、すごくしんどいんです」
「眠くて集中できなくて…」
結論から言うと、
体の中で免疫が働くことで、炎症が起き、だるさ・頭痛・熱っぽさなど、全身に波のような不調が広がることがあります。
しかもやっかいなのは、症状が人によって違い、年によっても変わること。
「去年は軽かったのに、今年は別物みたい…」と感じるのも、不思議ではありません。
この記事では、花粉症の症状を整理しながら、
「なぜ、体がだるくなるのか」
「風邪っぽい症状が出るのはなぜか」
そのつらさの正体を、看護師の視点でやさしく解説します。
読み終えるころには、あなたの不調が、
「私だけじゃなかった」と、少し肩の力が抜けるはずです。
🌿 花粉症の症状はどこまで?【まずは全体像】
花粉症と聞くと、
「くしゃみ」「鼻水」「目のかゆみ」
そんな分かりやすい症状を思い浮かべる方が多いかもしれません。
でも、看護師として多くの患者さんと関わる中で、
私が感じてきたのは――
「自分が思っている以上に、体はつらいサインを出している」
ということでした。
花粉症は、鼻や目だけのトラブルではありません。
免疫が全身で反応することで起こる“全身性の症状”なのです。
📋 花粉症の主な症状一覧
まずは、花粉症でよく見られる症状を整理してみましょう。
- 🤧 くしゃみ・鼻水・鼻づまり
- 👀 目のかゆみ・充血・涙
- 😣 のどの違和感・イガイガ・痛み
- 🧠 頭痛・頭が重い感じ
- 😴 だるさ・眠気・集中力の低下
- 🌡️ 熱っぽさ・微熱感
「え、これも花粉症なの?」
そう感じた症状が、ひとつでもあれば――
それは決して珍しいことではありません。
⚖️「軽い人」と「重い人」で何が違う?
同じ花粉を浴びていても、
症状が軽く済む人ととてもつらくなる人がいます。
その違いは、体質だけで決まるわけではありません。
- 🛌 睡眠が足りているか
- 😵💫 ストレスがたまっていないか
- 🍽️ 食事のバランス
- 🕰️ 生活リズムの乱れ
こうした日々のコンディションが、
免疫の反応を強めたり、長引かせたりするのです。
つまり、「重い=弱い」ではありません。
そのときの体が、必死に頑張っている結果なのです。
🔄 年によって症状が変わる理由
「去年は平気だったのに、今年はしんどい」
これは、花粉症あるあるの代表格です。
症状が年によって変わる理由には、こんな背景があります。
- 🌲 その年の花粉量・飛び始めの早さ
- 😴 冬の疲れ・睡眠不足の持ち越し
- 🌀 自律神経やホルモンバランスの変化
体は、毎年同じ状態ではありません。
だからこそ、花粉症の出方も毎年同じとは限らないのです。
「今年はつらい」
それは、あなたの体が今、助けを必要としているサインなのかもしれません。
次の章では、
もっとも多い症状である
「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」について、
なぜ起こるのかを、さらに詳しく見ていきます。
🤧 花粉症の代表的な症状① くしゃみ・鼻水・鼻づまり

花粉症でいちばん多い症状が、
くしゃみ・鼻水・鼻づまりです。
でも実際は、
「くしゃみが止まらない」
「鼻をかみすぎて、もう痛い」
「息がしづらくて、夜も眠れない」
――ここまでつらくなる方も少なくありません。
まずは、体の中で何が起きているのかを見ていきましょう。
🤧 なぜ止まらないくしゃみが出るのか
くしゃみは、花粉が鼻の粘膜に入った瞬間に起こる
「異物を外に追い出そうとする反射」です。
花粉が侵入すると、体はすぐに反応します。
- 🌼 花粉を異物と認識
- 🧬 免疫細胞が反応
- 💥 ヒスタミンという物質が放出
このヒスタミンが神経を刺激することで、
連続したくしゃみが起こります。
くしゃみが止まらないのは、
あなたの体が「守ろう」と全力で働いている証です。
💧 水のような鼻水の正体
花粉症の鼻水は、
透明でサラサラしていることが多いですよね。
これは、風邪のときの鼻水とは役割が違います。
花粉症の鼻水は、
花粉を洗い流すための“防御の液体”。
だからこそ、
- 🤧 量が多い
- 💧 かんでもすぐ出てくる
- 😣 仕事や外出中につらい
「いつまで出るの?」と不安になりますが、
それは体がサボっているわけではありません。
😮💨 夜や朝に鼻づまりがひどくなる理由
「昼はまだマシなのに、
夜になると一気に鼻が詰まる」
そんな声も、とても多く聞きます。
これには、いくつか理由があります。
- 🛏️ 横になることで、鼻の血流が増える
- 🌙 自律神経が副交感神経優位になる
- 🏠 室内に残った花粉・ハウスダスト
その結果、鼻の粘膜が腫れて、
空気の通り道が狭くなるのです。
鼻づまりが続くと、
口呼吸になりやすく、
睡眠の質が下がる → だるさが増す
という悪循環にもつながります。
「鼻の症状くらい…」と我慢しすぎると、
全身のつらさへ広がっていくこともあります。
次の章では、
「目がかゆい・充血する・涙が止まらない」
目の症状について、
さらに詳しく解説していきます。
👀 花粉症の代表的な症状② 目のかゆみ・充血・涙

「目がかゆいだけだから…」
そう思って、つい我慢していませんか?
実は花粉症の目の症状は、
鼻の症状と同じくらい、
生活の質(QOL)を下げやすいものです。
仕事中も、家事の合間も、
無意識に目をこすってしまう――
そんな経験、きっとありますよね。
🔥 目がかゆくなるメカニズム
花粉が目の表面(結膜)に付着すると、
体はそれを異物と判断します。
その結果、鼻と同じように
ヒスタミンが放出され、
かゆみ・充血・涙が引き起こされます。
目のかゆみは、
「汚れを洗い流そう」とする防御反応。
決して、弱さではありません。
ただし――
こすればこするほど、
炎症は強くなってしまいます。
😣 コンタクトがつらくなる理由
花粉症の時期に、
「コンタクトがゴロゴロする」
「長時間つけていられない」
と感じる方はとても多いです。
その理由は、
- 👁️ 目の表面が炎症を起こしている
- 💧 涙の質・量が変化している
- ⚠️ レンズ自体が刺激になる
つまり、いつもと同じ環境ではないのです。
無理に使い続けると、
結膜炎や角膜トラブルにつながることもあります。
👀 目の症状が強い人の特徴
目のかゆみや充血が特につらく出やすい人には、
いくつか共通点があります。
- ✋ 無意識に目をこする癖がある
- 💻 スマホ・PC作業が長時間
- 🌬️ 乾燥しやすい環境にいる
- 😴 睡眠不足が続いている
これらはすべて、
目のバリア機能を弱める要因です。
「目がつらい=花粉が多いだけ」ではなく、
体のコンディションが影響していることも多いのです。
次の章では、
「風邪みたい…」と感じやすい
のどの痛み・頭痛・熱っぽさについて、
その正体を解説していきます。
🤒 「風邪っぽい…?」と感じる症状の正体

「のどが痛い」
「頭が重い」
「なんとなく熱っぽい」
――そんなとき、真っ先に浮かぶのは風邪かもしれません。
でも実は、これらの症状も
花粉症でよく見られるサインです。
看護師として現場にいると、
「風邪だと思って市販薬を飲んだけど治らなくて…」
そんな声を、春先に何度も聞いてきました。
😣 花粉症で、のどが痛くなる理由
花粉症のとき、鼻水がたくさん出ますよね。
実はその鼻水、
知らないうちに喉へ流れ落ちていることがあります。
これを後鼻漏(こうびろう)といいます。
鼻水が喉の粘膜を刺激し続けることで、
- 😖 イガイガする
- 🔥 ヒリヒリ痛む
- 🗣️ 声がかすれる
といった症状が出やすくなります。
発熱がなく、咳も少ないのに喉だけつらい
そんなときは、花粉症が原因の可能性も高いです。
🧠 花粉症で頭痛が起こるのはなぜ?
花粉症による頭痛は、
ズキズキする痛みというより、
重だるい・締めつけられる感じが多いのが特徴です。
主な原因は、
- 🤧 鼻づまりによる副鼻腔の圧迫
- 🩸 血管の拡張
- 🌀 自律神経の乱れ
特に、
目の奥が重い
天気が悪い日に悪化する
という場合は、花粉症由来の頭痛を疑います。
🌡️ 微熱・熱っぽさを感じる仕組み
「熱を測ると平熱なのに、
なんだか体がポーッとする」
そんな感覚、ありませんか?
これは、花粉に対する免疫反応が強く起き、
体の中で炎症物質が増えることで起こります。
その結果、
- 🥵 ほてる感じ
- 😴 ぼんやりする
- 🛌 横になりたくなる
といった「発熱に近い状態」になることがあります。
※38℃以上の発熱や、
全身の痛みが強い場合は、
風邪や感染症の可能性もあるため注意が必要です。
「風邪っぽい=花粉症じゃない」
とは限りません。
花粉症は、それだけ全身に影響するのです。
次の章では、
「とにかくだるい」「眠くて仕方ない」
そんな全身の疲労感について、
さらに深く解説していきます。
😴 だるい・眠い・体が重い…全身症状の理由
「鼻はそこまででもないのに、とにかくだるい」
「しっかり寝たはずなのに、眠くて仕方ない」
そんな感覚に、心当たりはありませんか?
この説明しにくい不調こそ、
花粉症で多くの方が悩まされる全身症状です。
そしてまず、いちばん大切なことをお伝えします。
花粉症によるだるさは、気合いや根性の問題ではありません。
体の中で、ちゃんと理由が起きています。
😮💨 花粉症でだるくなる理由
花粉が体に入ると、
免疫は「異物が来た!」と判断し、
24時間体制で戦い始めます。
このとき体の中では、
- 🧬 免疫細胞がフル稼働
- 🔥 炎症を起こす物質が増える
- 🔋 エネルギーが大量に消費される
その結果、
筋肉や脳に使うエネルギーが足りなくなり、
だるさ・重さとして感じられるのです。
⚡ 免疫反応とエネルギー消耗
花粉症の体は、例えるなら――
ずっと軽い発熱状態で働き続けている状態。
見た目は普通でも、
体の中ではエネルギーが削られています。
「何もしていないのに疲れる」
「横になりたい」
それは、体が休息を求めているサインです。
😴 「何もしていないのに疲れる」感覚の正体
花粉症の時期は、
次のような要因も重なりやすくなります。
- 🌙 鼻づまり・かゆみで眠りが浅くなる
- 🌀 自律神経のバランスが乱れる
- 🧠 集中力が落ち、脳が疲れやすい
これらが積み重なることで、
強い眠気・倦怠感として表に出てくるのです。
「怠けているみたいで嫌だな…」
そう感じてしまう方ほど、
実はとても頑張っていることが多いのです。
次の章では、
「花粉症なのか、風邪なのか」
見分けに迷ったときのポイントを、
看護師目線で整理していきます。
🤧🤒 花粉症と風邪の違い|見分けるポイント

「これって花粉症?」
「それとも、風邪をひいたのかな…?」
春先は特に、
花粉症と風邪の区別がつきにくい季節です。
看護師としてお話を聞いていると、
花粉症なのに“風邪だと思って我慢している方”、
実はとても多いと感じます。
ここでは、
自分で見分けるためのヒントを、
ポイントごとに整理してみましょう。
🌡️ 発熱の有無で見分ける
まず、いちばん大きな違いは発熱です。
- 🤧 花粉症:微熱感・熱っぽさはあるが、高熱は出にくい
- 🤒 風邪:38℃前後の発熱が出ることがある
「体がポーッとするけど、熱はない」
そんなときは、花粉症の可能性が高くなります。
🤧 鼻水・のど・全身症状の違い
症状の質にも、違いがあります。
▼ 花粉症の特徴
・透明でサラサラした鼻水
・かゆみ(鼻・目・のど)
・だるさ、眠気が長く続く
▼ 風邪の特徴
・黄色〜緑色の鼻水
・のどの強い痛み
・寒気、関節痛、全身の痛み
特に、
かゆみが強いかどうかは、
見分ける大きなヒントになります。
⏳ 症状が続く期間の違い
症状がどれくらい続いているかも重要です。
- 🤧 花粉症:数週間〜数か月続く
- 🤒 風邪:数日〜1週間程度で軽快
「もう2週間以上、同じ不調が続いている」
そんな場合は、風邪よりも
花粉症を疑うタイミングです。
🏥 受診の目安
次のような場合は、
我慢せず、医療機関に相談してください。
- 😣 日常生活や仕事に支障が出ている
- 💊 市販薬で改善しない
- 🔁 毎年、同じ時期につらくなる
花粉症は、
早めに対処するほど、つらさを軽くできる症状です。
次の章では、
「症状が重くなる人」と「軽く済む人」の違いを、
体質以外の視点から解説していきます。
🌿 症状が重くなる人・軽く済む人の違い

「同じ花粉の時期なのに、
あの人は平気そうで、私は毎年つらい…」
そんなふうに感じたこと、ありませんか?
でも、ここでひとつ安心してほしいことがあります。
花粉症のつらさは、“体質だけ”で決まるわけではありません。
実は、その人の生活背景や心身の状態が、
症状の出方に大きく影響しています。
🧬 体質だけじゃない要因
確かに、アレルギー体質は関係します。
でもそれ以上に、看護師として現場で感じてきたのは、
- 😴 睡眠不足が続いている
- 😵💫 忙しさや不安で、気が張りつめている
- 🍽️ 食事が簡単に済みがち
こうした状態が続くと、
免疫のバランスが崩れやすくなり、
花粉症の症状が強く出やすくなります。
🌙 睡眠・ストレス・生活リズム
花粉症がつらい時期ほど、
実は眠りの質が落ちやすくなります。
・鼻づまりで夜中に目が覚める
・かゆみで寝つけない
・寝ても疲れが取れない
この状態が続くと、
体はずっと「回復できないまま」になります。
さらにストレスが重なると、
体は常に緊張状態になり、
症状を強く感じやすくなるのです。
🌀 自律神経との関係(次記事への導線)
ここで、ひとつ大切なキーワードが出てきます。
自律神経
自律神経は、
呼吸・血流・免疫の働きを、
無意識のうちに調整してくれている存在です。
このバランスが乱れると、
- 🤧 鼻づまりが悪化する
- 😴 だるさ・眠気が抜けない
- 😣 症状に過敏になる
というように、
花粉症のつらさが増幅されることがあります。
「今年は特につらい…」
それは、自律神経が疲れているサインかもしれません。
❓ よくある質問(FAQ)
あります。ただし、38℃以上の高熱が続くケースは多くありません。
花粉症では免疫反応による炎症で、
「熱っぽい」「微熱っぽい」感覚が出ることがあります。
一方で、高熱・強い寒気・全身の関節痛を伴う場合は、
風邪や感染症の可能性も考えます。
はい、あります。
花粉症は鼻や目だけでなく、免疫反応の影響で
だるさ・眠気・頭の重さが前面に出ることもあります。
鼻づまりによる睡眠の質低下や自律神経の乱れが重なると、
全身症状として強く感じやすくなります。
花粉症のつらさは、花粉量だけで決まりません。
睡眠・ストレス・疲労・生活環境などが重なり、
その年ごとに症状が変わります。
「去年は軽かったのに今年はつらい」というのは、
決して珍しいことではありません。
目安はシンプルです。
「日常生活に支障が出ている」と感じたら受診をおすすめします。
- 眠れない・集中できない
- 市販薬で改善しない
- 毎年つらい、年々重くなっている
早めの受診は、症状を軽くする選択肢を広げてくれます。
※本FAQは一般的な情報提供を目的としています。症状が強い・長引く場合は医療機関を受診してください。
📚 参考・監修情報
-
厚生労働省:
アレルギー性鼻炎/花粉症/アレルギー性結膜炎(PDF)
-
国立成育医療研究センター:
アレルギー性鼻炎(解説ページ)
-
環境省:
花粉症環境保健マニュアル 2022(PDF)
-
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会:
花粉症|耳鼻咽喉科・頭頸部外科(解説ページ)
-
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会:
アレルギー性鼻炎(解説ページ)
-
アレルギーポータル(ガイドライン準拠資料):
鼻アレルギー診療ガイドライン 2020年版準拠(PDF)
-
日本アレルギー学会:
アレルゲン免疫療法の手引き 2025(PDF)
⚠️ 注意書き
本記事は、花粉症に関する一般的な情報提供を目的としており、
特定の診断・治療・予防を保証するものではありません。
症状の現れ方や重さには個人差があります。
強い症状が続く場合、日常生活に支障が出ている場合、
または「いつもと違う」と感じる不調がある場合は、
自己判断せず、医療機関(耳鼻咽喉科・アレルギー科など)を受診してください。
本記事の情報は、信頼性の高い公的機関・学会の公開資料を参考にしていますが、
最新の診療方針や個別の体調には当てはまらない場合があります。

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