厚着しても寒い…それ、冬の体温低下が原因かもしれません|冷えと体調不良のやさしい話

温活・冷え対策

厚着しているのに、なぜか寒い。

布団に入っても手足が冷たくて、眠りが浅くなる。朝起きても、体がどこか重い——。

そんな冬の夜に「私の体、どこかおかしいのかな?」と不安になる方は少なくありません。

でも実はそれ、あなたが弱いわけでも、我慢が足りないわけでもなく、冬の体が“体温を守るために頑張っているサイン”かもしれません。

看護師として働く中、私は患者さんから何度も同じ訴えを聞きました。
「暖かくしてるのに寒いんです」「冬になると体調が崩れるんです」

そこでお伝えしたかったのは、ひとつだけ。

冬に体温が下がるのは自然な反応。
ただ、放っておくと血流や自律神経が乱れやすくなり、だるさ・頭痛・肩こり・胃腸の不調など、“理由のわからない体調不良”につながることがあります。

この記事では、冬に体温が下がる仕組みをやさしく解説しながら、今日からできる冷えと体調不良の対策をまとめました。

がんばりすぎなくて大丈夫。
まずは、あなたの体が出している小さなサインに、そっと気づくところから始めましょう。

❄️ 冬はなぜ体温が下がるの?

冬になると「なんだか体が冷えやすい」「平熱が低くなった気がする」
そんな感覚を覚える方は、とても多いです。

でも安心してください🌿
冬に体温が下がるのは、体が弱っているからではありません。

  

それはむしろ、 体が寒さからあなたを守ろうとしている「正常な反応」 なのです。


🩸 寒さから身を守るため、血管は自然に縮む

私たちの体は、寒さを感じるとまず血管をキュッと縮めます

これは、体の中心(心臓・脳・内臓)にある大切な熱を、
外に逃がさないための防御反応。

その結果どうなるかというと……

  • 🧊 手先・足先に血液が届きにくくなる
  • 🧊 指先や足先が冷たく感じる
  • 🧊 「体の芯は寒いのに、上半身は着込んでいる」状態になる

つまり、手足が冷えるのは「熱を守るための結果」
決して異常ではありません。

💡 ポイント
末端が冷える=体がちゃんと働いている証拠。
ただし、この状態が長く続くと「不調」に変わりやすくなります。


🔥 基礎代謝が落ちやすい、冬の体の特徴

冬はどうしても、こんな変化が起こりがちです。

  • 🚶‍♀️ 外に出るのが億劫になり、運動量が減る
  • 🛋 体を動かさない時間が増える
  • 💪 筋肉を使う機会が少なくなる

ここで大切なのが、筋肉=熱を生み出す場所という視点。

筋肉は、じっとしていても熱を生み続ける
いわば「体のストーブ」のような存在です。

その筋肉を使わない期間が続くと、
基礎代謝が下がり、体温も下がりやすくなります。

💡 ポイント
「冬になると冷えが強くなる方」の多くは、
体力が落ちる時期と、冷えが悪化する時期が重なっています。

冬の体は、
寒さ+運動量低下というダブルパンチを受けやすい状態。

だからこそ、
「冬は体温が下がりやすい」という前提で
やさしくケアしてあげることが、とても大切なのです。

🧣 冬の冷え性は「体質」ではありません

「昔から冷え性だから…」
「母も冷え性だったし、遺伝ですよね」

こんなふうに、冷えを“変えられないもの”として受け入れてしまっている方は、とても多いです。

でも、看護師として多くの方の体を見てきた私は、
ひとつ、はっきり言えることがあります。

🌸 冬の冷え性の多くは「体質」ではなく、生活習慣の積み重ね

つまり、
今の冷えは、これまでの体の使い方・休ませ方の結果なのです。


⚠️ 冷え性をつくる生活習慣

冬に冷えが強くなる方に、共通して見られる習慣があります。

  • ❄️ 一日中ほとんど体を動かさない
  • 🍽 食事量が少ない・欠食が多い
  • 🥗 野菜中心で、たんぱく質が不足しがち
  • 😣 忙しさや不安で、常に緊張している

これらはすべて、
血流や自律神経の働きを弱めてしまう要因です。

特にストレスが続くと、
自律神経は「緊張モード(交感神経優位)」になり、
血管は縮みっぱなしに。

💡 ポイント
冷えは「寒さ」だけでなく、
心と生活の余裕のなさでも強くなります。


👨‍👩‍👧 女性だけの悩みではない「冬の冷え」

「冷え性=女性のもの」
そんなイメージ、ありませんか?

でも最近は、こんな方がとても増えています。

  • 💻 一日中デスクワークの男性
  • 📉 年齢とともに筋肉量が減ってきた中高年
  • 🚗 移動は車、歩く時間がほとんどない生活

筋肉量が少ないと、
体は「熱を作れない」「巡らせない」状態になります。

その結果、性別に関係なく
冬の冷え・だるさ・不調が起こりやすくなるのです。

💡 ポイント
冷えは、年齢や性別の問題ではなく、
「今の体からのメッセージ」です。

だからこそ、
「私は冷え性だから仕方ない」と決めつけず、
体を少し労わる視点を持ってみてください。

冷えは、責めるものではなく、
向き合ってあげるものなのです。

🤧 体温が下がると、なぜ体調不良が起きるの?

「冷えているだけで、病気じゃないし…」
そう思って、つい我慢してしまう方も多いかもしれません。

でも実は、体温の低下は、さまざまな不調の“引き金”になります。

体はとても正直です。
温かさが足りなくなると、静かに、でも確実に
働きの質を落としていくのです。


🦠 免疫力が低下し、風邪をひきやすくなる

体温と免疫力は、深く関係しています。

体温が下がると、
白血球などの免疫細胞の働きが鈍くなり、
ウイルスや細菌と戦う力が弱まります。

💡 よくある冬のサイン
・毎年、同じ時期に風邪をひく
・治るまでに時間がかかる
・何となく、ずっと体がだるい

これらは、
体温が下がり、免疫が本来の力を出せていないサインかもしれません。


🌀 血流低下が「だるさ・頭痛・肩こり」を招く

体が冷えると、血管は縮み、血流が悪くなります。

血液は、
酸素・栄養・ホルモン・老廃物の回収を担う
いわば「体の配送システム」。

この流れが滞ると——

  • 😵‍💫 脳に酸素が届きにくくなり、頭痛
  • 🪨 筋肉に老廃物がたまり、肩こり・首こり
  • 😮‍💨 全身が重く、やる気が出ない

💡 ポイント
「検査では異常がないけれど、つらい」
そんな方の多くに、冷えと血流低下が隠れていました。


🍽 内臓の働きが鈍くなり、胃腸トラブルも起こりやすい

お腹周りが冷えると、
真っ先に影響を受けるのが胃腸です。

胃腸も筋肉でできているため、
冷えると動きが鈍くなり、

  • 😣 食後のもたれ
  • 🚽 便秘・下痢を繰り返す
  • 🥱 食欲がわかない

といった不調が起こりやすくなります。

💡 ポイント
「胃腸が弱い体質」だと思っていたら、
原因は慢性的な冷えだった、という方も少なくありません。

体温が下がると、
不調はひとつだけで終わらず、連鎖的に現れます。

だからこそ、
「症状」だけを見るのではなく、
体温という土台に目を向けることが大切なのです。

🌿 寒さによる体調不良を防ぐ、やさしい対策

ここまで読んで、
「じゃあ、何をすればいいの?」と思われたかもしれません。

でも安心してください😊
冬の冷え対策は、がんばる必要はありません。

大切なのは、体を無理に変えようとすることではなく、そっと助けてあげること。

看護師として現場で実感してきた
「続けやすくて、体がちゃんと応えてくれる対策」をお伝えします。


🧣 重ね着より大切な「温めポイント」

「とにかく着込めばいい」
——そう思われがちですが、実は少し違います。

体を効率よく温めるには、
血管が集まっている場所を意識するのがコツ。

  • 🧠 :脳へ向かう血流の通り道
  • 🔥 お腹:内臓を守る中心エリア
  • 🦶 足首:冷えが全身に広がりやすい入口

この3点を温めるだけで、
「同じ服装なのに、寒さが全然違う」と感じる方はとても多いです。

👩‍⚕️ 看護師としての実感
点滴中や夜間、冷えを訴える患者さんには、
まず「首・お腹・足首」を温めていました。


🍲 体を内側から温める食事の考え方

「温かいものを食べているのに、冷える」
そんな声も、よく聞きます。

実は、
“温かい=体が温まる”とは限りません。

体が熱をつくるために欠かせないのが、
たんぱく質

  • 🥚 卵
  • 🐟 魚
  • 🍗 肉
  • 🫘 大豆製品

これらは、
筋肉・血液・内臓の働きを支え、
体の中で「熱を生み出す材料」になります。

💡 ポイント
食事量が少なすぎると、
体は「省エネモード」になり、冷えやすくなります。


🚶‍♀️ 血流を促す「がんばらない動き」

「運動しなきゃ」と思うと、
それだけでハードルが上がりますよね。

でも冬は、
汗をかく運動より、“血を動かす”ことが目的です。

たとえば——

  • 🌅 朝:足首をくるくる10回回す
  • 🌙 夜:肩をすくめてストン、を5回
  • 🛏 寝る前:膝を軽く抱えて深呼吸

たったこれだけでも、
血流は少しずつ変わっていきます。

💡 ポイント
冬は「体を鍛える季節」ではなく、
体を巡らせ、守る季節です。

できない日があっても大丈夫。
思い出したときに、そっと動かしてあげてください。

☕ 冷えと上手に付き合うための大切な視点

冬になると、
「思うように動けない自分がイヤ」
「夏みたいに元気が出ない…」
そんなふうに、自分を責めてしまう方も少なくありません。

でも、まず知ってほしいことがあります。

❄️ 冬は、体温を保つだけで精一杯な季節

私たちの体は、
寒さの中で生命を守ることを最優先に働いています。

だから冬は、
・疲れやすい
・眠気が強い
・やる気が出にくい

そんな状態になりやすくて、
それは決して怠けではありません


🌱 冷えは「ダメな状態」ではなく、体からのサイン

冷えを感じると、
「また冷えてる…」「ちゃんと対策できてない」
と、マイナスに捉えてしまいがちですよね。

でも、冷えは
体があなたに話しかけているサインでもあります。

🌸 冷えが教えてくれていること
・少し疲れが溜まっているよ
・巡りが落ちているよ
・もう少し休んでほしいよ

そう思って受け取るだけで、
冷えとの付き合い方は、ぐっとやさしくなります。


🌸 冬のケアが、春の不調を防ぐ

看護師として現場にいた頃、
実はこんな傾向をよく感じていました。

🌼 春に体調を崩す人ほど、冬の冷えを我慢している

冬に冷えた体は、
春になってもすぐには切り替われません。

・なんとなく疲れが抜けない
・頭痛やめまいが続く
・気分が落ち込みやすい

それらは、
冬に溜め込んだ冷えや緊張の“後出し不調”として
現れることも多いのです。

だからこそ、
冬のうちにやってあげたいのは、

🌿 「整えておく」ことは
温める・巡らせる・休ませる

それだけで、
春の体は驚くほど楽になります。

冬は、がんばる季節ではありません。
未来の自分を助ける、準備の季節なのです。

🌿 まとめ

冬に体温が下がるのは、
あなたの体が、寒さの中で一生懸命バランスを取っている証です。

それは決して、
「体が弱いから」でも
「年齢のせい」でも
「冷え性だから仕方ない」わけでもありません。

❄️ 冬は、体温を守るだけで精一杯な季節
だから冷えやすく、疲れやすくなるのは、とても自然なこと。

ただ、ほんの少しだけ意識を向けてあげると、
体はちゃんと応えてくれます。

  • 🧣 首・お腹・足首を温める
  • 🍲 体の材料になる食事を意識する
  • 🚶‍♀️ 血を巡らせる小さな動きを取り入れる

どれも、大きな努力はいりません。

🌸 「冷えにやさしくすること」
それが、冬の体調管理のいちばんの近道です。

今日できなかった日があっても大丈夫。
また思い出したときに、そっと体を気にかけてあげてください。

その積み重ねが、
春の不調を防ぎ、
1年後、5年後のあなたを、静かに支えてくれます。


冬の冷えは、敵ではありません。
あなたの体が出している、大切なメッセージなのです。

よくある質問(FAQ)


冬に体温が下がるのは異常ですか?

多くの場合、異常ではありません。寒さにさらされると、体は熱を逃がさないように血管を縮め、
体温を守ろうとします。これは自然な防御反応です。

ただし、強いだるさ・めまい・動悸・極端な冷えが続く場合や、
日常生活に支障が出るほどつらい場合は、貧血や甲状腺の病気など別の要因が隠れていることもあります。
心配なときは医療機関で相談してください。


冷え性は治りますか?

「治る/治らない」というより、改善する可能性は十分あります
冷えは体質だけで決まるものではなく、血流・筋肉量・食事・ストレスなど
生活習慣の影響が大きいためです。

まずは、①首・お腹・足首の温め、②たんぱく質を意識した食事、③朝晩の軽い動き(足首回しなど)を
できる日だけでOKなので続けてみてください。体が「巡りやすい状態」に戻ってくると、
冷え方が変わっていきます。


暖房に頼りすぎても大丈夫?

基本的には大丈夫です。冬は「寒さそのもの」が体の負担になるため、
適切に暖房を使うことは体調管理のひとつです。

ただし、空気が乾燥しやすいので、加湿やこまめな水分補給を意識すると安心です。
また、暖房だけに頼るよりも、温めポイント(首・お腹・足首)
小さな運動を組み合わせると、体が「自分で温まる力」も保ちやすくなります。


⚠️ 注意書き

本記事は、公的機関や医学的知見をもとにした一般的な健康情報を参考にしながら、
看護師としての臨床経験を交えて構成しています。

ただし、ここでお伝えしている内容は、
診断・治療・投薬などの医療行為を目的としたものではありません。

冷えや体調不良の感じ方には個人差があり、
症状の背景に、貧血・甲状腺疾患・ホルモンバランスの変化・自律神経の病気など、
医学的な評価が必要なケースが含まれることもあります。

🏥 次のような場合は、医療機関へご相談ください
・強いだるさやめまいが続く
・動悸、息切れ、体重変動などを伴う
・日常生活に支障が出るほどつらい冷えがある

本記事の情報は、
ご自身の体と向き合うための「ヒント」としてお役立てください。

体調に不安がある場合や、症状が改善しない場合は、
かかりつけ医や専門の医療従事者へ相談することをおすすめします。


あなたの体は、あなただけのもの。
どうか無理をせず、必要なときには専門家の力も借りてください。

📚 参考・監修情報

本記事は、以下の公的機関・医療系専門機関が一般向けに公開している情報を参考にし、
内容の正確性・信頼性に配慮して構成しています。

  • 🏛 厚生労働省

    https://www.mhlw.go.jp/


    生活習慣病予防、体温調節、血流、免疫機能などの基礎的な健康情報を参照
  • 🌍 世界保健機関(WHO:World Health Organization)

    https://www.who.int/


    体温・免疫・健康維持に関する国際的な医学知見を参照
  • 🏥 国立健康・栄養研究所

    https://www.nibiohn.go.jp/


    栄養、基礎代謝、たんぱく質摂取と体温・健康の関係について参照
  • 🧠 日本自律神経学会

    https://www.jans.or.jp/


    自律神経と血流、ストレス反応、冷えとの関連について参照

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